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【日本ハム】根本悠楓ワインドアップ復活へ「セットだと考えちゃう」雑念消え理想のフォームに


日本ハムの投手、根本悠楓選手は、エスコンフィールドで自主トレを行い、過去の投球フォームであるワインドアップの復活を目指している。これにより雑念が減り、スライダーの質が向上することを実感した。昨秋からは、制球力向上のためセットポジションにも取り組んでいたが、普段の姿勢が立ち姿に影響を及ぼしていると気付いた。小学2年からプロ2年目まで体に染み付いたワインドアップに戻すことで、より自然な投球フォームを再現できると考えた。約2週間の練習を通じて、昨季の未勝利からの復活に向けて準備を進めている。

エスコンフィールドで自主トレを行った日本ハム根本(撮影・木下大輔)

日本ハム根本悠楓投手(21)が17日、エスコンフィールドで自主トレを行い、ワインドアップ復活プランを明かした。

振りかぶって投げる方が雑念がなくなることに着目。小学2年からプロ2年目まで続けていたワインドアップと23年から取り組んだセットポジションを両にらみしながら、未勝利だった昨季からの巻き返しを期す。

   ◇   ◇   ◇

根本が笑顔で「いいですね」と言ったのは、振りかぶってスライダーを投げたときだ。エスコンフィールドでのキャッチボール。ワインドアップで投球すると手応えがあった。

根本 今日の感じは、すごいよかったです。ずっと真っすぐはいいですけど、変化球はもう少しって感じでしたが、ワインドアップの方が勢いが付いてスライダーもよかったです。

昨秋から継続して取り組む投球フォームの肝は最初の立ち姿。後傾しがちだった骨盤を前傾にする意識を徹底してから納得のボールが投げられるとうになった。23年から制球力アップを目的に導入したセットポジションはオフに入っても続けていたが、16日に今年初めて捕手を座らせて行ったブルペン投球で修正点が浮上した。

根本 ちょっと(立ち姿の)前傾が強かった。その修正を意識して今日はキャッチボールする中でワインドアップの方がいいかなと。セットだと(動き出すまでに)こうして、ああして…って自分は考えちゃう。ワインドアップなら、ここ(振りかぶるところ)だけ決めれば、勢いでいける。

立ち姿の前傾姿勢も染み込みつつあるが、雑念が入ると崩れる部分がある。そこで小学2年からプロ2年目まで続けて体に染み込むワインドアップなら、無心で目指すフォームを再現できることに気付いた。

根本 練習で意識付けするのにもワインドアップはいいかもしれないし、そのまま試合でやってもいい。

実家がある白老から車で約1時間かけて通う本拠地での自主トレで、昨季未勝利からの巻き返しを期す“勝負フォーム”の出来具合は上々。キャンプインまでの約2週間で仕上げる。【木下大輔】

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