自分超えの17年目とする。ヤクルト中村悠平捕手(34)が17日、愛媛・松山で自主トレを行った。オフに3年契約を結んだベテラン。今季の抱負を「しっかり規定打席に乗せて、全てにおいてキャリアハイの数字を出したい。もちろんチーム事情はあると思うが、毎試合出たい」と語った。
昨季はプロ野球記録を樹立した。1897回の連続守備機会無失策を達成し、巨人阿部監督が持っていた従来の1709回を大幅に更新。その記録は昨年3月29日中日戦の捕邪飛の落球で途絶えたが、また新記録を見据える。「そういう記録が生まれることで勝利にも近づく。もう1回、名誉ある記録を自分で塗り替えられたら」。勝利のために堅実な守備を続けていく。
来春にはWBCが開催される。もちろん侍ジャパン入りへの意識もある。「もう1回、選ばれるにはシーズンで成績をちゃんと残さないといけない」。23年の前回大会、世界一の瞬間もグラウンドで戦っていた。バッテリーを組んだドジャース大谷と最初に抱き合ったのが中村悠だった。「WBCは何にも替えられない財産」と極上の経験を積んだ。シーズンで最高の結果を導き、再び世界を相手にする。