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【日本ハム】万波中正「犬のフリスビー」珍メニューで「手首返り早い」打撃フォーム悪癖矯正狙う


日本ハムの外野手、万波中正選手が鎌ケ谷で自主トレを公開しました。特に注目すべきは、犬用フライングディスクを使用したユニークな打撃矯正法です。これは、米アリゾナでのトレーニングで指導者から教わったもので、手首の返りが速いという自身の打撃の癖を直すことを目的としています。ディスクを使うことで、バットの面をより長く投手方向に向ける練習をし、打率向上を狙っています。米国での滞在中は、技術の向上に焦点を当て、映像を用いながら試行錯誤を続けました。最終的には、全試合出場でチームの優勝とMVPを目指し、寒中にも関わらず半袖で練習を行うなど、熱意をもって取り組んでいます。

自主トレで犬用のフライングディスクを手に打撃練習する日本ハム万波(撮影・足立雅史)

日本ハム万波中正外野手(24)が16日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で自主トレを公開した。13日までは約1週間、米アリゾナ州でトレーニングを行ってきた。現地の指導者から伝授された、犬の訓練用フライングディスクを使った珍メニューで、手首の返りが早い打撃の癖を修正。全試合出場でのリーグ優勝&MVP獲得を目指す。

   ◇   ◇   ◇

万波がバットとともに、小ぶりな三角形のディスクを手に打撃練習を開始した。まずは短いバットとディスクを左手→右手と持ちかえてスイング。通常のバットでもディスクは持ったまま。「犬のフリスビーらしいです。(米国で)最初に渡されて使って、めっちゃいいなと」。年明け6日から約1週間、米アリゾナ州のトレーニング施設で武者修行。その際に伝授されたメニューの1つだった。

狙いは打撃フォームの悪癖矯正。「僕は手首の返りが早い。早く返ってしまうと、バットの軌道も変わってしまう。バットを長くこの状態(ディスクの面が投手に向く)で出したいので」。ディスクの平面を、より長く投手方向に向けた状態で振る意識をつけることで「(ボールに)当たる確率を限りなく上げたい」と、思い描いた。

米国滞在中は多くの刺激を受けてきた。数値的な測定は一切行わず「本当に技術的なこと。常に映像を横で撮って、ちょっと打っては見て、最終日にいくにつれて良くなってって感じ」。はけで壁を塗るような動きも取り入れながら、打撃改良に着手してきたという。その上で「最終的にシーズンで打つことが大前提。キャンプの結果であまり左右されないように。自分のやることに集中したい」とマイペース調整を貫く。

熱い思いは服装にも表れていた。室内とはいえ、1月だ。スタッフ全員が長袖のトレーニングウエアを着る中、ただ1人半袖Tシャツ姿で汗を流した。胸には大きな黒ヒョウが牙をむくイラスト。今季の最終到達点について「全試合出てチームが優勝してMVP取れたら最高」と勇ましい。野獣のような鋭いまなざしで3つの“獲物”を着実に仕留めにいく。【永野高輔】

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