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【野球殿堂】イチロー氏「初めて命について考えさせられた時間」明日30年の阪神淡路大震災語る


イチロー氏が日本野球殿堂入りを果たし、349票中323票で92.6%という高い投票率を記録しました。彼は7年ぶりとなる資格1年目での殿堂入りを果たしました。通知式に出席したイチロー氏は、阪神淡路大震災が30年を迎えることについて触れ、自らの震災体験を振り返りました。彼は命の危機を感じた経験を、現代の若者たちに伝えていきたいと述べ、神戸が特別な場所であることに触れました。イチロー氏は今後も野球を通じて日本野球界に貢献する意欲を表明し、スピーチを締めくくりました。

イチロー氏(2024年11月撮影)

日本の野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、日米通算4367安打のイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が選ばれた。有効投票349票中323票を獲得で、投票率は史上6位の92・6%。史上初の満票は逃したが、資格1年目での殿堂入りは18年松井秀喜氏、金本知憲氏以来、7年ぶり7人目となった。イチロー氏は上下濃紺のスーツで通知式に出席した。

95年1月17日に発災した阪神淡路大震災は、17日に30年を迎える。

スピーチでは「最後になりますが」と自ら切り出した。

「明日で阪神・淡路大震災から30年がたちます。当時、僕は21歳ですね、オリックスの寮で、あの時は眠ってたんですけれども、初めて命の危機というか、『自分はこれで死んじゃうのかもしれない』と。寮があったエリアはそんなに大きな被害はなかったわけですけども、それでも初めて命について考えさせられた時間でした。こういうことはなかなか経験してない人たちに伝えていくという大変難しいことなわけですけれど。一被災者として経験した思いというのを、経験しなかった子供たちに伝えていけたらなという風に思っています」と語った。

「そして、神戸は僕にとって今も特別な場所です。オフにはたまに神戸にいることもあるんですけれども、これからも自分なりに進んでいく姿が、誰かのきっかけになったり支えになって、そんな風になれたらいいなという風に思っています。これからも自分が動けなくなるまで野球に携わって、なんとかですね、日本野球の力になりたいと考えてます。本日はありがとうございました」と締めくくった。

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