守備特化型スパイクでゴールデングラブ賞だ! 阪神村上頌樹投手(26)が15日、青柳らと行う静岡での合同自主トレで、今季着用予定のアシックス社の新スパイクを披露した。
「めちゃめちゃ足にフィットしました。まず軽いのが一番で、動いた時に立ちやすかったし、歯がかんで蹴り出しやすかった」。まっさらな白スパイクでノックを受け、軽快に体を動かした。
特徴は軽さと、走り出しの速さを生む独特な歯の並び。担当者は「360度の初速に特化したシューズ」と表現した。どの方向にも踏み出しやすく、1歩目のスピードが上がる。守備に特化した最新モデルだ。
7勝11敗と悔しい成績に終わった昨季。シーズン中に感じたことがあった。「ベースカバーが遅れてしまった時にセーフになる、ギリギリアウトになるとか。もっと余裕を持っていけたらもっと楽かなと感じた。守備の面でも投げてからの1歩目が、蹴りやすかったらいいなと感じました」。アウトかセーフの天国と地獄は0コンマ何秒の世界。制することができれば、おのずと白星も増えていく。
守備力アップの先にゴールデングラブ賞も見えてくる。阪神の投手で獲得すれば19年の西勇以来。「取ってみたい思いはある。狙える時があれば狙いたい」と意欲を見せた。スパイク変更は智弁学園時代以来でプロ入り後は初めて。足元を固めたスーパープレーにも注目したい。【磯綾乃】