オリックス杉本裕太郎外野手(33)が13日、尊敬する師匠超えを誓った。1学年上の楽天浅村栄斗内野手(34)ともに沖縄県内で行う自主トレを公開。開口一番に「浅村さんより打てるようにしたいです。師匠なんで」と口にした。打てるとは本塁打だ。昨季本塁打は杉本が11本、浅村は14本を記録。「僕が浅村さん以上に打てば、チームも勝てる」。初春の沖縄で、先輩に勝負を仕掛けた。
杉本は21年に32本塁打を記録して初めて本塁打のタイトルを獲得した。浅村も楽天移籍後の20年、23年に本塁打王に輝いている。今季もレベルの高い本塁打争いを熱望。さらに自身が上回ればチームの成績にもつながるというわけだ。
自身通算100号まで17本に迫っている。「意識しないように。安打の延長でいつの間にか超えたぐらいで。まず試合に出ることが1番。4番で1年間どっしり座れば多分また優勝できる」。沖縄でも継続してピラティスのトレーニングを行い、ひきしまった体に「仕上がってるっす」と自信を示す。
師匠へのリクエストも忘れなかった。ラオウの代名詞となっている本塁打を放った後の昇天ポーズのパフォーマンス。それを浅村にも要求。「『1本目だけやるわ』と言っていつもやらない。今年こそはやってほしい」。10年目のラオウがハイレベルな本塁打競争に勝ってチームを勝利に導く。【中島麗】