「ファースト浅村」としてメモリアルイヤーに花を添える。楽天浅村栄斗内野手(34)が13日、沖縄県内で自主トレを公開。今季、三塁から一塁に転向することが決まり、新調したグレーのファーストミットを装着して青空の下、軽快にノックを受けた。
「サードに行く時よりも悩みはあんまりなかった。ファーストの方が経験はありますし、難しさは当然ありますけど、それをプラスに考えてやりたい」
昨季は二塁から三塁に転向。2年連続のポジション変更だが、西武時代の13年には一塁でゴールデングラブ賞を受賞している。その年は自身初2ケタ本塁打の27発、110打点で打点王に輝いており、12年ぶりの一塁主戦場も不安はない。
3つの節目も迫る。平成生まれ初の2000安打まで残り36本。「もう少しのところまで来ているので、1本1本しっかり打って、なるべく早く達成したい」。300本塁打は残り3本、通算2000試合は残り52試合と記録ラッシュの1年になりそうだ。「まさか300本の目の前までくるって正直、昔は思ってなかった。あんまり意識せずに自然にやれたらと思う。2000試合も自然に」と平常心を強調する。
特別な1年に浅村の「昇天ポーズ」が見られるかもしれない。自主トレメンバーのオリックス杉本が、かねて自身の代名詞を浅村にやってもらうことを希望する。「オリックス戦でやろうかなと。去年、オリックス戦あんま打ってないというのもあるし、シンプルに忘れてたっす。オレやっても盛り上がらんからな」と笑った。【山田愛斗】