広島矢野雅哉内野手(26)が12日、NHKBS「球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~」のインタビューに応じ、プロ野球新記録を達成した際の対戦相手であるベテラン投手へ謝罪? した。
矢野は昨年9月22日の中日戦(バンテリンドーム)で涌井秀章投手(38)と対戦。1-2の6回1死、カウント2-2から7球連続でファウルを放ち、13球目は外角に外れてフルカウントとなった。さらに8球連続ファウルで決着が付かず、22球目の内角直球が外れ、矢野が四球を選んだ。
1打席で22球はプロ野球新記録となった。
矢野は打席を振り返り「ファウルを打とうとか思ってなくて、真っすぐを詰まってもいいからサードかショートの後ろに落としたいと思っていた。良いところにボールが来てたので、ファウルになってしまいました」と話した。ファウルを打つ技術論を語ると、涌井へ「本当にすいませんでした。ムカついてると思うんですけど、思ったことはどんな感じかなっていうのを聞いてみたいです」と謝罪? し、スタジオのナイツ塙宣之(46)や元ロッテ里崎智也氏(48=日刊スポーツ評論家)らを笑わせた。
対戦相手の涌井もインタビューに応じ「だんだん球場も反応してきて、しんどいとかよりも楽しいっていう気持ちに変わった」と、心境を明かした。矢野の謝罪動画を見た涌井は「矢野君、あの打席は11分以上の打席でしたけど、振り返ると楽しい打席だったなと思います。来年以降もまた、今度は30球ぐらいまでなら許します。ぜひまた頑張りましょう」とメッセージを送った。