東京6大学野球の法大は8日、神奈川・川崎市内の同大グラウンドで25年度の活動をスタートさせた。
練習初日、大島公一監督（57）は今年の4番に、ドラフト候補に挙がる右のスラッガー、松下歩叶内野手（3年＝桐蔭学園）を指名した。「キーマンは松下で4番。外せない選手。それくらい彼が飛び抜けてくれなければ」。4番を固定し、新入生も含め、周りを固める。大島監督の頭の中で、すでにゲームプランはできつつある。「前後を誰が打つのか。得点力が影響するでしょうね」と、ニヤリを笑った。
大島監督の大きな期待を受けた松下も、新年を迎え気持ちを新たにした。「良くも悪くも（自分の結果で）チームの勝敗が決まる。それくらいのプレッシャーを乗り越えなければいい成績は残せない。チームとして優勝したい」。その自信は？。「あります！」と大きな声で、答えた。
年末には、静岡裾野シニア、桐蔭学園と一緒にプレーした明大の木本圭一内野手（3年＝桐蔭学園）と、練習。今後の進路についても「お互いにプロにいきたいね」と、語り合ったという。「実感はなかった。でも、去年秋のドラフトで篠木さん（DeNA）、山城さん（日本ハム）が指名される姿を見て、あらためてプロに行きたい気持ちが強くなった。頑張りたい」と、目標に加えた。
毎年、リーグ戦前には打率3割、3本塁打、10打点を掲げている。「それはぶらさずに達成できるように」。チームの4番として先頭を走り、リーグ優勝、ドラフトへ。「今年はやってやろう、と。強い気持ちが芽生えました」。リーグ優勝は20年春から遠ざかっている法大。笑顔で終わる1年にする。
