ヤクルト奥川恭伸投手(23)が完全復活で被災地の光となる。
7日、石川・小松市内で野球教室を開催。オフは腰痛に悩まされることなく、筋肉量も2キロ増と充実のトレーニングを積む。
「投げる試合は全部勝ちたい。その気持ちで毎回マウンドに上がりたい」と力強く話した。1年を戦い抜ける土台作りを順調に続けた先に、初の開幕投手を見据える。大役を巡る競争は横一戦だけに「全くチャンスがないわけではないと思う。しっかりアピールして、名前が上がるようなキャンプ、オープン戦を過ごしたい」と続けた。
能登半島地震から約1年が経過した。野球教室の最後には、スクリーンに「あなたの存在そのものが力になる」との自身への応援メッセージが流れた。自身も故郷の同県・かほく市で被災した右腕。思いを受け取り「いいニュースを石川県に届けられるように。応援してもらっているので、野球の結果で恩返しできるように頑張りたい」と決意を新たにした。