オリックスの新人6選手が7日、大阪・舞洲の球団施設に入寮した。ドラフト1位の麦谷祐介外野手(22=富士大)は「タイトル養成バット」を持参。特殊形状の練習用3種類4本だ。「インプット動作にうまくつながるようなバット」といい、学生時代から愛用してきた。根元がツチノコのようなバレルバットは2本。レッドソックス吉田正尚がオリックス時代に用いて首位打者などに輝いた。
また芯の部分が平らなスピンバットは、本塁打王や打点王など4部門獲得のソフトバンク近藤が使用。麦谷は「面を出すような、試合で生きる打撃ができる。ファウルやミスショットが減る。バットの出方も変わるし、自分にとっては大切なバット」と力説した。他には打撃が崩れた時に用いるというパームアップバットも自室に持ち込んだ。
大学時代はスイングを欠かさなかった。「オフでも絶対バットは振っていた。振らない日は1日もなかった」。広角打法に加え、50メートル5秒9の俊足。岸田監督から1番候補にも挙げられた。「期待されているのは分かっている。あとは応えるだけ。けがせずに開幕1軍、開幕スタメンでやっていきたい」。8日に新人合同自主トレが開始。尊敬するイチローのような存在を目指し、プロの本格スタートを切る。【大池和幸】
▽オリックス4位の山中稜真捕手(24=三菱重工East)「(送別会で野球部長から贈られたオリックスグッズの下着を持参)下着からオリックスに染まれと。せっかく頂いたので、積極的にはきたい」
▽オリックス5位の東山玲士投手(24=ENEOS)「(元メジャーリーガーでENEOSの先輩である田沢純一のサイン色紙を持参し)アドバイスを書いてもらった。これを見ながら日々頑張ろうと思ってます」
▽オリックス6位の片山楽生(らいく)投手(22=NTT東日本)「(社会人の同僚投手陣の寄せ書きを持参)安田さんという投手監督のユニホームに寄せ書きしてもらった。大切にしたい」
▽オリックス育成4位の寺本聖一外野手(21=広島経済大)「(両親から贈られたダルマを持参。願いを込めながら左目を描き)支配下契約を勝ち取ると心の中で唱えました。達成できたら、新しい目標とともに右目を描きたい」