鬼木達新監督(50)が就任した鹿島アントラーズは7日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスグラウンドで始動した。初日から2部練習で、今季も背番号「10」を背負うMF柴崎岳(32)が、午前練習の後に取材に応じ「個人的にはまた新たに心機一転して、今シーズンに臨みたい」と抱負を語った。
練習前のミーティングでは、鬼木監督が、鹿島のベースとなる「大事にしていきたいこと」についての言及があり「リーグ優勝を全員で目指す」と目標を掲げたという。初日から川崎フロンターレで日常になっていた「止める・蹴る」のメニューが盛り込まれ、柴崎は「技術の部分を大事にされてるのかなと思いますし、今までしてこなかった内容の練習もあった。アントラーズとして、どんどん新しい色、鬼木監督の味が出てくると思う。1人の選手として、チーム全体としてもしっかりと吸収してピッチで発揮していけるようにしていきたい」と話した。
昨季は開幕前のキャンプで負傷し長期離脱した。「年を重ねて体が変化してきている部分もある。より慎重に自分の体と対話しながら、まず、けがなくシーズン開幕まで過ごしたい」と話し「1シーズン継続して自分の力をチームに還元できるようにしたい」と語った。
今季も背負う「10」については「個人的には背番号にそこまで強いこだわりがあるわけではない」と前置きしながらも「とはいえ、アントラーズの10番は非常に重い番号だということも理解してますし、それをつけるからには、責任を持って、特別な番号にふさわしいプレーや練習を意識して日々を過ごしていきたい」と責任を口にした。前線にはFWレオ・セアラなどタレントがそろう。1シーズン通して、攻撃の司令塔として背番号「10」の存在感を発揮する。【岩田千代巳】