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松井秀喜氏「どこまで本塁打を追い求めるべきか」ヤンキース時代の葛藤吐露 イチロー氏「宿命」


BS-TBSの特別番組で、元MLB選手のイチロー氏と松井秀喜氏が対談し、両者のキャリアについて本音で語り合いました。イチロー氏は、松井氏がヤンキースに移籍した際、日本人ホームランバッターとしての活躍を期待していたと振り返りました。一方、松井氏はヤンキースでの葛藤を明かし、自身の立ち位置やホームランへの考え方が変わったことを述べました。また、巨人時代とヤンキース時代のアプローチの違いや、強力なチームメイトとの間での自身の役割について悩んでいたことを語りました。イチロー氏は、松井氏が他のチームであればもっと自由に活躍できたかもしれない環境の影響についても言及し、松井氏の置かれた立場に理解を示しました。

BS-TBS特別番組でイチロー氏と対談した松井氏((C)MBS/TBS)

マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)とヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(50)が5日、BS-TBS特別番組「イチローVS松井秀喜 ~今だから話せる本音対談~」で語り合った。

イチロー氏は、ヤンキースに移籍した当時の松井氏に期待したことについて「日本人のホームランバッターとして、米国でも同じようにあってほしいと思った。ヒットは僕がやるから」と回想。松井氏はシーズン31本塁打がキャリア最多だったが、ヤンキース時代の葛藤を吐露した。

松井氏は「ヤンキースというチームの中での自分の立ち位置ということをどうしても考えてしまったんですよね。それが結果的に良かったのか、悪かったのかは今でもわからないですけど、ホームランへの意識っていうのが、投手のタイプや試合の展開や周りの打線との兼ね合いによって、意識する時としない時と変えてしまった」と話した。

巨人時代との変化を明かしながら「ジャイアンツにいた時は、あまりそういうことは考えずに基本的には同じアプローチだったんですけど、ヤンキースに行った時にA・ロッド(ロドリゲス)がいて、ジアンビー、バーニー(ウィリアムス)もいたし、ジーターもいましたけど、その中でじゃあ自分はどこまでそれ(本塁打)を追い求めるべきなのか、またそれをチームは望んでいるのかという、そのはざまで揺れてる自分がずっといましたよね。その辺がイチローさんからすれば、物足りない松井秀喜というふうに映ったんじゃないかなという気がします」と振り返った。

イチロー氏は「僕はマリナーズというチームで、自由に1番としてやらせてもらってたけど、そういう環境にないっていうことだよね、ヤンキースだからね。松井秀喜が他のチームだったら、それが自由にできた可能性もあるわけで、環境によって、そういう宿命を背負ってきた人だよね」と分析した。

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