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松井秀喜氏「エネルギーに変えた」星陵時代の5打席連続敬遠語る「伝説をちゃんとした伝説に」


BS-TBSの特別番組「イチローVS松井秀喜 ~今だから話せる本音対談~」で、イチロー氏と松井秀喜氏が対談を行った。松井氏は高校時代の甲子園での5打席連続敬遠についての思いを語った。彼はその経験を「伝説」としつつも、「余計なもの」として背負っていると述べた。この試合の観客からのブーイングや試合後の校歌が聞こえなかったことを振り返り、当時の心理的な影響を語った。また、その経験が自身のエネルギー源になったことにも言及。イチロー氏は、その出来事を「何もしていないのに伝説として語られるのもすごい」とユーモラスにコメントした。松井氏は、敬遠されたことが実力を問われるきっかけとなり、それが伝説として残るように努力したと振り返った。

BS-TBS特別番組で対談したイチロー氏(左)と松井氏(右)((C)MBS/TBS)

マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)とヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(50)が5日、BS-TBS特別番組「イチローVS松井秀喜 ~今だから話せる本音対談~」で語り合った。

昨年9月23日に東京ドームで行われた「高校野球女子選抜VSイチロー選抜 KOBE CHIBEN」の試合なども振り返りながら、話は松井氏が星稜時代に甲子園で経験した明徳義塾戦の5打席連続敬遠にも及んだ。

松井氏は「5敬遠は伝説という意味では私にとってプラスかもしれないけど、背負ったものとしてはちょっと余計なものかな」と吐露。イチロー氏から「あの時はどうだったの?」と聞かれ「結果的には良かったと思いますけど、あの時は思ってないです」と打ち明けた。

星稜の応援席からスタンドに響き渡ったブーイングについて「(観客が)キレてましたね」と苦笑しながら「明徳の校歌が一切聞こえなかったです。校歌が終わったかどうかもわからなかったです」と回想。「あれがある意味で、どこかでエネルギーに変えられた時期があったのかなと」と話した。

さらに「松坂(大輔)みたいな、ああいう伝説じゃないし、清さん(清原和博)みたいな伝説でもないし、自分は全く何もやってない中での勝手に出来上がった伝説」と表現。イチロー氏は「そっちの方がすごいと言えばすごいけどね。何もやってないのにクイズ王になる人みたいな」と独特の表現でたたえた。

松井氏は「あいつ、甲子園で5回敬遠されたんだよって。じゃあ、実力はどうなのって。誰もがそこに疑問を感じるわけであって、そこを払拭させたいというか、その伝説をちゃんとした伝説にしとくままにしなくちゃいけないっていうね。エネルギーになったというのは良かったなと思います」と振り返った。

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