阪神藤川球児監督(44)が「動画漬け」の日々を過ごしていることを明かした。熱心に見ているのは阪神選手のプレー映像。仕事が一段落した昨年末から年をまたいで、画面とにらめっこを続けている。球団が所有している映像と合わせて「編集がうまい」と動画投稿サイトのYouTubeも活用している。
「24年の選手の動きや、ゲームの内容を見返しています。去年と比較してプレーする選手もいるので、僕自身が去年のことも把握しておかないと。予習ですね。自分のための勉強」
意図はシンプル。前提を知らないと、選手と深くプレーの話はできない。「数字ではないところを見るために」とも表現した。一例としては、ミスの中身がある。佐藤輝が昨季23失策するなどエラーの多さが取り沙汰される。しかし、岡田前監督が失策は「量より質」としていたことに同調。「昨年の映像を見たりして(実際に)失策がどうチームに響いているのかというのもちゃんと見たい。『質』を冷静に見るためには、自分がまずは分析しないといけない」と強調した。
勝つために、より選手が成長するために。受験生並みに思考を巡らせている。