Jリーグのガンバ大阪は7日、大阪・吹田市内の練習場で始動した。練習後にはパナソニックスタジアム吹田内で新入団会見が行われ、「超大物ルーキー」と期待されるFW名和田我空(なわた・がく、18=神村学園)も参加した。
世代屈指のアタッカーでJ各クラブが争奪戦の末、G大阪入団を決めた。その大物ルーキーは「Jリーグを代表するクラブに加われたことを誇りに思う。ボールを持った時の質には自信あります。そこの違いを見せたい。1年目ですが2桁得点を狙いたい」と力強く目標を掲げた。
名和田は23年6月のU-17アジア杯で得点王とMVPを獲得。同年11月のU-17W杯でもゴールを決めた。海外のクラブも興味を示していたが、「小さいころから見ていた」というG大阪でプロのキャリアのスタートを決断した。
G大阪は昨季、昨季リーグ4位、天皇杯準優勝と健闘したが15年度天皇杯以来のタイトルには届かなかった。攻めに徹する超アグレッシブなスタイルも、クラブの伝統であり、抜きんでたストライカーの加入は魅力でしかない。
3季目に臨むダニエル・ポヤトス監督(46)は「タレント性に優れ、判断力を含めていろんなところが見える選手」と評価した上で「高校ではだれよりも上にいて簡単にできたプレーができなくなる。フィジカル面を上げていくのはもちろん、ボールを持たないところでどういうプレーをすべきか、植え付けていきたい」と指導方針を掲げた。
近未来の日本サッカーを背負う「至宝」の1人。名和田は「(G大阪は)たくさんいい選手がいる。それらの選手と競ってポジションを奪わなければいけない。(2桁ゴールは)簡単な目標ではないと思っている。トレーニングからしっかりやれるかが大事。プロ1年目は関係なくやっていきたい」。
期待に応える自覚は十分。いずれは日本のエース、その前にG大阪のエースとして名を知らしめるべく、スタートラインに立った。【実藤健一】