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【阪神】藤川監督、闘将イズム継承誓う 命日に星野仙一さんしのぶ「頭の中に存在自体は常にある」


阪神タイガースの藤川球児監督は、闘将として知られる星野仙一氏の命日に際し、彼のイズムを継承することを誓いました。星野氏は選手に対する人情味や情熱、優しさが特徴で、藤川監督はその姿勢を自分の指導に取り入れたいと考えています。星野氏が監督として阪神を率いていた時に経験した選手の大幅な入れ替えや、彼の厳しさと優しさを兼ね備えた指導方法は藤川監督にとって大きな影響を与えました。藤川監督は星野氏をはじめ、野村克也氏や岡田彰布氏からの教えを大切にし、新たな監督像を築くことを目指しています。

秋季練習で笑顔を見せた阪神藤川監督(2024年10月22日撮影)

阪神藤川球児監督(44)が闘将イズム継承を誓った。中日、阪神、楽天を率いた星野仙一氏(享年70)の7度目の命日となった4日、大阪市内で自身のトークショー後に取材に応じ、かつての指揮官をしのんだ。星野氏のような人情味、情熱、優しさを胸に、令和のナインをまとめ上げる。

   ◇   ◇   ◇

藤川監督がナインと向き合う時、頭に浮かぶ人がいる。「どんな時に選手にどうアプローチするのかというのは、一番は星野さんが出てくるかな」。1月4日は、18年にこの世を去った星野氏の命日。情熱にあふれた姿を思い返した。

「頭の中に存在自体は常にある。本当に心優しかったですし、強かった」。藤川監督がプロ4年目の02年オフ、阪神を率いた星野氏は計24選手が退団する大幅な入れ替えを断行した。「ぎりぎり僕も(戦力構想に)入れてもらえた選手だったんですけど。残った選手はすごくパワフルに動き回れた。星野さんは『中途半端が多すぎるわ』とか普通に言っていたから」。厳しさと優しさを持ち合わせた闘将。「自分で信じた人間には、僕も『おい、球児』とか言ってもらって、人情味がありました」。同じタテジマの指揮官になった今、目指す理想の1つだ。

星野氏の少年時代が書かれた本も、何度も読んだという。「ガキ大将だったけど、弱い子には優しかったとか、自分も投手なので、だから感じが似ているなと」。強いリーダーシップと胸に秘める温かみ。選手のまとめ方は、肌で感じ学んだ財産だ。「若手や中堅に対してメッセージが強いなというのは、星野さんの教えだなと思ってもらったら。これから助けてもらえる場面がどんどん出てくると思う」。

星野氏、野村克也氏、岡田彰布氏(現オーナー付顧問)と3人の名将を知る藤川監督。「3名の恩師の方たちは自分にとっては大きな存在。本当にいい指導者に恵まれました」。それぞれのイズムを継承し、新たな監督像を作る。【磯綾乃】

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