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【ドラフト連載】大学日本代表の創価大・立石正広、神宮大会2発含む10安打で最多安打記録更新


大学生のドラフト候補を紹介する企画で、創価大学の立石正広選手が注目されています。彼は打球速度において世代トップクラスの能力を持つ右打者として知られ、昨年大学日本代表に選ばれました。立石選手は明治神宮大会で2本塁打を含む10安打という最多安打記録を達成し、プロスカウトからドラフト1位候補とされています。彼は謙虚な姿勢を保ちながら、「まずはチームで飛び抜ける存在に」と、プロでの活躍を目指しています。家族全員がバレーボール選手というアスリート一家に育ち、スポーツに専念できる恵まれた環境に感謝しつつ「心臓に悪い試合もあると思うが、家族に恩返しをしたい」との意欲を示しています。

創価大・立石正広(2024年12月20日撮影)

<大学生編>

ドラフト候補紹介企画の第2弾は大学生編。創価大の立石正広内野手(3年=高川学園)は、世代屈指の打球速度を誇る右の強打者。近大の勝田成内野手(3年=関大北陽)は小柄ながらセンス抜群で、侍ジャパン井端弘和監督(49)の目に留まった好素材だ。

   ◇   ◇   ◇

創価大・立石は「誰も届かないような存在に」と圧倒宣言だ。

激動の1年だった。昨年6月、3年生ながら招集された大学日本代表の平塚合宿では、打球速度で1学年上のロッテ1位青学大・西川史礁外野手(21)ら強打者たちに比肩。初めて大学日本代表に選ばれた。11月の明治神宮大会では、2本塁打含む10安打で最多安打記録を更新。逆方向と左翼席中段へ強い打球を放り込み、観客を大いに沸かせた。ドラフト1位候補としてプロのスカウトから注目を集めるが「自分を見に来てくれているのかわからないですよ」と謙虚だ。

山口県防府市生まれ。美しい自然に囲まれた瀬戸内海に面する温暖な地域で育った。「オラオラした人はあんまりいないかもしれないです。オラオラしてると逆に目立って変な感じです」。立石を除く家族全員がバレーボール経験者のアスリート一家で伸び伸びと育った。

父和広さんは強豪の宇部商(山口)出身で、母郁代さんはバルセロナ五輪に出場。長女沙樹はリガーレ仙台、次女優華はクインシーズ刈谷でプレーする。幼少期から一家総出でスポーツに打ち込み「夜まで遊んだりとかもなく。良い意味で自分が変な方向に行かなかったんじゃないかなって」。恵まれた環境に感謝する。

中高6年間、母は朝4時から弁当をつくり、父は駅まで毎日送迎してくれた。「心臓に悪い試合もあると思うし、きょうだいで親孝行じゃないですけど。ずっと楽しませてあげられるように」。互いに高め合いながら、勝負の1年で大きな恩返しをしたいと願う。

目指すはドラフト1位。「プロで活躍することを考えたら同世代に負けているようじゃダメ。まずはチームで飛び抜ける存在に」と意気込む。【佐瀬百合子】

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