<全国高校サッカー選手権:東福岡1-0阪南大高>◇2日◇3回戦◇浦和駒場
阪南大高(大阪)は1点が遠く、東福岡の赤い壁を崩せなかった。
立ち上がりの前半8分に失点。そこから反撃を試みたが、相手の組織だった守備網を崩しきれず。初戦となった2回戦で新潟明訓を相手に6ゴールを奪ったチームだが、まったく攻め手のないまま時間が過ぎた。
結局シュート数はゼロ。スコアこそ最少得点差だったが、内容は完敗だった。
初戦で2ゴールしていたMF硲(はざま)冬真(3年)は、まさかの展開に悔し涙を流した。「相手の守備がすごく速くて、自分のところに来るまでに時間がかかって、なかなか仕事をさせてもらえなかった」。
「相手が全部上回っていました」と完敗を受け入れた上で、「こういうチームが苦しい時にもっと点を取って勝たせられる選手にならないといけない」と唇をかんだ。そして、この悔しさは大学で晴らすと誓っていた。