阪神佐藤輝明内野手(25)が打倒巨人に闘志を燃やした。中日からマルティネス、ソフトバンクから甲斐を獲得するなど、大型補強を展開。セ王者として虎の前に立ちはだかる巨大戦力に対して「また来年、さらに手ごわい相手になると思う」と引き締めた。
今季の巨人戦。チームは12勝12敗1分けと星を分けたが、個人ではセ・リーグのチーム別ワーストの打率2割2分5厘で打点も最少の8に終わった。勝てば逆転優勝に近づいた9月23日の甲子園で0-1負け。チャンスで仕事ができず、無安打に終わった雪辱は鮮明に残る。「143分の1といえばそれまでですけど、悔しい思いをしたので。来年はやってやるぞ、と」。リベンジへ語気を強めた。
そのための鍛錬にも余念はない。オフもトレーニングを重ね、パンプアップ中。今季はプロ入り後実質初めての秋季・高知キャンプを完走。日本シリーズから侍ジャパンに直行した昨年とは異なり、みっちり自らと向き合う時間をつくっている。「去年は本当に忙しかったので。その意味ではキャンプもできたし、よかったんじゃないですか」。近大の先輩で来春キャンプで臨時コーチも務める糸井嘉男スペシャルアンバサダー(43=SA)に負けず劣らずの筋肉に成長中? 「あの人には勝てないので。デカすぎて」と笑った。数値の変化は「キャンプ、3月になったら分かると思うので、今はしっかり蓄えたい」と一皮むいて来春を迎えるつもりだ。パワーアップした背番号8が、球団創設90周年にG倒から日本一へと導く。【村松万里子】