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王貞治氏「大谷君も普通の人より速い」一本足打法と大谷翔平の共通点を語る


2023年3月10日、日本対韓国戦での練習中、大谷翔平選手のフリー打撃を見守るソフトバンクの王貞治球団会長。王会長はテレビ番組「有働Times」に出演し、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督への思いを語った。彼は若い頃、速球対策として開発した1本足打法が大谷との共通点を感じるとし、「速いボールを打つための右足ステップの速さが重要」と説明。また、理想のスイングばかりに囚われず、「ボールとの距離感が大切」と自身の打法の極意を述べた。

日本対韓国 試合前練習中、フリー打撃へ向かう大谷(手前)を見つめるソフトバンク王会長(右)(2023年3月10日撮影)

テレビ朝日系で29日に放送された「有働Times」にソフトバンクの王貞治球団会長(84)が出演。元NHKの有働由美子アナウンサーと対談した。

巨人長嶋茂雄終身名誉監督の存在については「もう心の中にすみついちゃっているんですよね。僕が(巨人に)入ったのは1年後で。年齢も下ですから、とにかく兄貴分みたいなね。でも、最初に入った時は全然、成績が違いますから、距離がありましたよね」と回想。「ホームランを打つようになってから近さを感じて『なんとか長嶋さんに追いつけるように頑張ろう』って。励みになった」と続けた。

王会長が極めた1本足打法。プロ入りした直後、苦しんだ速球対策として、スピードボールにタイミングを合わせるため、振り出しを早める狙いがあったという。今季大リーグで本塁打王に輝いたドジャース大谷翔平投手(30)との共通点も感じている。

「大谷君もちょっと普通の人よりも右足のステップが速いですよね。速いボールをさばけないと、大谷君みたいに50本以上打てる人は、速い球を打てるわけですよ。ピッチャーは打たせまいと思っていろいろなことをやってきますから。いつも自分で描く理想的なスイングでは打てないんですよ」と解説。

「だから僕はあまり形は考えなくていいと思っている。距離感ですよ。ボールとの距離感が一番大事です」と1本足打法の極意を語った。

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