NHKは29日、NHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平2024試練と決断そして頂点へ」を放送。ドジャースの同僚フレディ・フリーマン内野手(35)が、「水原騒動」に悩まされた大谷翔平投手(30)を語った。
大谷の通訳を務めてきた水原被告は、3月の韓国での開幕戦後、違法なスポーツ賭博で抱えた借金の返済のため、大谷の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を胴元のブックメーカーに不正に送金していた事実が判明。大谷は状況説明などで睡眠時間が減ったこともあり、自己ワーストの開幕から40打席ノーアーチなど、思うような結果が出なかった。
番組では球団カメラマンのジョン・スーフーさんが撮影した、大谷の背中に右手を置くフリーマンの写真が公開された。大谷、ベッツと「MVPトリオ」の一角を成すフリーマンは「翔平は特別な人間だ。あのような問題に対処したあとグラウンドに来て、あれだけのプレーができる人間はほとんどいない」と舌を巻いた。
フリーマンは続けて「私は人生でいろいろ乗り越えてきた。まず10歳の時に母が亡くなった。人生ではつらい経験をするときがある。そういうときは支えて頼りになる人が必要だ。翔平がこれを経験したのは、新しいチーム、まだよく知らない人たちの下だった。助けが必要なら、ここに頼れる人がいるということを伝えたかった」と話した。