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【高校サッカー】「新・赤い壁」矢板中央、岡山学芸館に勝利 古沼貞雄氏の「球際で戦う魂」貫く


矢板中央高校は全国高校サッカー選手権の1回戦で岡山学芸館に2-1で勝利しました。矢板中央は古沼貞雄アドバイザーの指導のもと、守備重視のフォーメーション「赤い壁」から攻撃的な戦術へと進化。試合では後半17分にMF平野のドリブルからのゴールで先制し、38分にはMF永井が追加点を挙げました。終了間際にFKから1失点を喫しましたが、相手の猛攻を凌ぎました。高橋監督は新しいチームの姿を示したと手応えを語り、古沼氏も勝利を評価。試合終了間際の失点も経験として生かせると指導しました。

矢板中央対岡山学芸館 後半、矢板中央・平野(左)は先制ゴールを奪う(撮影・小沢裕)

<全国高校サッカー選手権:矢板中央2-1岡山学芸館>◇1回戦◇29日◇フクアリ

「新・赤い壁」の矢板中央(栃木)が、2大会前の王者・岡山学芸館に競り勝った。

帝京を強豪に導いた古沼貞雄アドバイザーから教え込まれた「球際で戦う魂」を貫いた。「4-5-1」の引いて守る「赤い壁」から攻撃的3バックに進化。前線に個人技を持つ選手を置き、後半17分にMF平野巧(2年)のドリブルからのミドル弾で先制し、後半38分にはMF永井健慎(2年)の右サイドのドリブル突破から追加点。後半追加タイムにFKから失点も相手の猛攻に耐えた。

高橋健二監督は「新しい矢板をお見せできた」と手応えを口にした。古沼氏は「危ない場面もあったけどしっかり守って、来るべきチャンスをものにした。点の取り方は良かったし、申し分ない」と評価。一方で、終了間際にファウルで与えたFKから失点したことに「ああいう所で冷静に、タイムアップまで戦える選手が上に行く。いい経験になる」と反省を促すことも忘れなかった。

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