巨人西舘勇陽投手(22)が2年目のキーワードを「回」と漢字1文字で定めた。サインペンで色紙にしたため、プロ2年目のシーズンに3つの意味を込めた。
「回」復にこだわる。後半戦から先発に転向した1年目は登板翌日の過ごし方の重要性を学んだ。「投げた翌日にしっかり落として、休むことがけがをしないことになる。どれだけリカバリーができるかが1年間、投げる上で大事だと思う」と説明。しっかり疲労を抜くことで万全の練習、調整につなげる。
1年間、ローテーションで「回」り続けるとの決意も込めた。まず激しい先発枠争いを勝ち抜き「開幕からずっと1年間投げれば一番いい。そういうところを目標にしたい」と掲げた。スライダー、カーブ、フォークと変化球の制球力をポイントに挙げ「もっと自信のあるボールにできるかが一番大事」と続けた。
100「回」をクリアすることを最低限のノルマに課す。ドラフト1位右腕は「1年間、回るとなったら、100イニングっていうところは絶対、重要だと思っている」と意識する。13年ぶり日本一奪回の力となる。【上田悠太】