花巻東女子硬式野球部で全国大会準優勝を3度経験し、3年時に主将も務めた佐々木秋羽(しゅう)内野手(3年)が読売ジャイアンツ女子に入団する。
27日、岩手・花巻市内の同校で取材に応じ「ジャイアンツのユニホームは男女一緒。すごい活躍をされている方がいっぱいいる中で、同じユニホームを着させてもらえることが本当にうれしい。袖を通してプレーできることに誇りを持って、自信を持ってプレーしたい」と胸を張った。
背番号は「55」を選んだ。「空き番号だったので、55番になりたかった。(ジャイアンツ女子監督)宮本(和知)さんと相談して、付けさせてもらいました」。同じ巨人の「55」を背負った松井秀喜氏とは、9月に行われた高校野球女子選抜対イチロー選抜で対戦。二塁の守備についている時、松井氏の鋭い打球が飛んできた。「引退してから何年もたって、野球も何年もやっていないという風におっしゃっていたんですけど、そうとは思えないくらい鋭い打球が飛んできた。本当に見えないくらい速くて…」。今まで松井氏が積み上げてきたものを、ひしひしと感じた瞬間だった。「松井秀喜さんの人間性やプレーしている姿に憧れを抱いていました。私も松井秀喜さんのように、『55』を背負って活躍できるような選手になりたいと思います」と未来を描いた。
ジャイアンツ女子には2月の練習から参加する。佐々木は「1年目は、まずは試合に出て、ヒットをたくさん打ちたいです。自分の持ち味である足を生かしたプレーで、盗塁や守備でもいいプレーをできるように頑張りたい」と意気込んだ。