元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が27日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。ドジャース大谷翔平投手(30)が達成した「50-50」フィーバーなど、「2024プロ野球事件簿」として、野球界の話題を語り合った。
大谷は今季、59本塁打、54盗塁で本塁打王と打点王を獲得。満票で自身3度目のMVPに輝く歴史的なシーズンを送った。
宮本氏は、アシスタントの宮城弥生に日米の投手レベルの違いから解説。「ピッチャーの力がアメリカの方が高い。日本のトップもメジャーで通用するけど、平均すると向こうの方が高いんです。球速ももちろん日本の平均より速い。その中でホームランを打つのは難しいし、球場の広さも違う」と説明し、大谷の日本での本塁打数を予想した。
「例えば大谷がヤクルトに入って神宮で1年間やったら、僕は80本打つと思う。だってレフトフライトとかがホームランになるんですよ」と言った。
「メジャーでのレフトフライが神宮球場では…」と問われると「楽勝ホームランです」と即答。「神宮は狭いです。球場の形状も打ち下ろしなので」と打者有利の球場であることを解説。「143試合出て、ちゃんとみんな勝負したら、たまの敬遠はいいけど勝負したら、80本は打つんじゃないかな」とし、歴代最多60本(バレンティン)を20本上回る数字を予想した。
一方で盗塁数に関しては「逆に日本にいたら50は走れないと思うんですよ」と投手のクイック投法など技術面に言及。「どちらかというと盗塁技術がすごいあるかというと、そんなにはないと思う。(メジャーは)ピッチャーが思いきり足上げますからね。キャッチャーが肩強いからクロスプレーになりますけど。日本であんな上げたらバンバン走られますし、あんなピッチャーはいない」と、日本ではメジャー以上の盗塁数は難しいとした。