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イチロー氏、母校の最新鋭機器ズラリに表情が曇る「見えないところを大事にしてるんだろうか」


TBSが放送した「情熱大陸 2夜連続スペシャル」で、イチロー氏が母校である愛工大名電高校を訪れ、特別指導を行った様子が紹介された。イチロー氏は、データ主導の現代野球について「見えないところも大事にしないといけない」と指摘し、感性や気持ちが重要であることを後輩たちに訴えた。彼は特に走塁技術を指導し、その後、打撃でも本塁打を連発し、選手たちにその感性を活用することの重要性を強調した。

イチロー氏(2024年11月撮影)

TBSは23日、「情熱大陸 2夜連続スペシャル」で、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)を特集し、11月に愛工大名電の後輩たちへ指導を行った映像を公開した。

イチロー氏は18年ぶりに母校のグラウンドを訪れ、「近づいてくるにつれて呼吸がうまくできなくて…。当時は『春日井の刑務所』と言われてましたから」と苦笑いを見せた。高校時代のコーチだった倉野光生氏(66)が、現在は監督を務めている。

倉野監督はイチロー氏へグラウンドや施設を案内。同氏は時代の変化は理解しているが、データに特化した多くの最新機器を前に表情が渋った。そして後輩たちを前に「気になったのは、いろんな事がデータで見えちゃってるでしょ。でも見えないところを、みんなは大事にしているんだろうか。野球ってそれだけじゃないところあるよね。気持ちがどう動くとか、感性。データでがんじがらめにされて、感性が消えていくのが現代の野球」と語りかけた。

イチロー氏は打球判断などの走塁技術をメインに指導。最後に打撃練習を披露し、両翼100メートルのグラウンドで次々と本塁打を放った。練習を終えると、ソフトバンクからドラフト5位指名された石見颯真内野手(18)ら選手と対話。同氏は「今日はデータにないことばっかりだったでしょ? その感性を大事にしてね。データを活用するのはいいんだけど、そうじゃないところにも大切なことがある」と、母校への指導を締めくくった。

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