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【データで見る】ロッテ小島和哉4年連続規定投球回到達 西武戦5勝0敗、22年から11連勝中


ロッテの小島和哉選手は、2024年シーズンで自己最多の12勝を達成しました。特に、西武戦では2年間で無敗の10勝0敗という驚異的な成績を残し、同一カードでの連勝記録を更新しました。しかし、彼の防御率は12人中最下位で、2年連続してリーグワーストでした。このように防御率は課題である一方で、規定投球回に到達したことは評価されています。交流戦ではセ・リーグ相手に苦戦しており、防御率も悪化しています。来季は交流戦の対策を強化し、防御率の改善が求められます。

ロッテ小島和哉(24年4月撮影)

<データで見る2024ペナント・ロッテ(パ3位71勝66敗6分)>

プロ野球の快記録や珍しい記録からシーズンを振り返る連載「データで見る24年」。全13回で、プロ野球を球団別に12回、最終回は日本人大リーガーを記録から分析します。第7回はロッテ。

   ◇   ◇   ◇   

小島が自己最多の12勝をマークした。2桁勝利は2年連続3度目だったが、この2年は特に西武戦で白星を稼ぎ、2年続けて5勝0敗。22年8月から続ける連勝を11に伸ばし、12~16年に武田(ソフトバンク)がマークした西武戦の最長連勝記録に並んだ。同一カードで連勝を伸ばす投手は数シーズンをかけて白星を並べていくケースが多いが、小島はこの2年だけで10勝0敗。同じ相手に「5勝以上で無敗」を2年続けたのは04、05年オリックス戦の金村(日本ハム)以来8人目と、珍しいケースで2桁連勝を記録した。

勝ち星は自己最多も、防御率は規定投球回到達者で12人中12位。昨季も9人中9位で2年連続のリーグワーストだった。2年続けて防御率リーグ最下位は今季セ・リーグの小笠原(中日)も含め7、8人目で、パ・リーグでは58、59年梶本隆(阪急)97、98年高村(近鉄)に次いで3人目。とはいえ昨季の9位で最下位など、近年は規定投球回をクリアする投手が減少。パ・リーグでこの2年とも規定以上は加藤貴、伊藤(ともに日本ハム)と小島の3人しかいなかった。21年から続けている規定投球回到達は評価したいところだ。

連続最下位には終わったが、パ・リーグ相手の成績は悪くない。先述したような西武キラーぶりもあり、この2年の対パ・リーグの防御率は3・08→2・83で、いずれも7位。苦手にしているのは交流戦で、今季は6月4日巨人戦で9者連続ヒットを許して11失点を喫するなど、防御率11・57。昨季も8・25で、通算では6・02とセ・リーグ相手に苦戦が続いている。交流戦対策を講じて来季は最下位を脱出したい。【多田周平】

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