J1王者が放つ勝者のオーラに心動かされた。楽天早川隆久投手(26)が契約交渉に臨み、3700万円増の年俸7000万円で更改。
年明けに交渉予定の辰己、島内を残した段階で、昇給額はチームトップとなった。自身初の開幕投手を務めた今季は、自己最多11勝を挙げ、初の規定投球回にも到達。「すごい自信になりましたし、今後、まだまだできると自負している」。満足することなく、さらなる高みを目指す。
サッカー好きの左腕は、同じ楽天グループのヴィッセル神戸から刺激を受けた。今月8日に2連覇を決めた一戦を観戦。「J1で2年首位にいるチームと3年連続4位でBクラスのチームの差はなんだろう」と考えさせられ、自分なりの答えが見つかった。「強いチームはこういう雰囲気でやってるんだと感じましたし、雰囲気はすごい大事だと思う」。試合前練習からピッチに視線を送り、大きな学びを得た。
来季は神戸に負けじと13年以来の頂点に立つ。「連覇、天皇杯優勝の2冠は本当にすごい。自分たちもああいうふうに(優勝)シャーレを持ち上げる感じじゃないですけど、チャンピオンフラッグを持ってグラウンド1周とか優勝パレードをしたい」。2年連続で勝ち頭となり、大きな野望を現実にする。(金額は推定)【山田愛斗】