中日高橋宏斗投手(22)が21日、ナゴヤ球場で契約更改交渉を行い、5700万円増の1億2000万円でサインした。22歳シーズンの1億円突破は球団最年少記録となった。シーズンでも球団記録を70年ぶりに更新する防御率1・38で初タイトルを手にした右腕は「(球団には)しっかり評価していただいた。(来季の)リーグ優勝、日本一に向けて準備させていただきますと伝えました」と25年シーズンを見据えた。
プロ4年目の今季はフォーム修正のため自身開幕が1カ月遅れた。それでも7月には月間防御率0・00で4戦4勝をマークするなど、自己最多12勝。2リーグ制後最少となる被本塁打1本で規定投球回に到達。球団では94年オフに高卒6年目の今中慎二と同7年目の立浪和義が1億円を超えているが、異次元の投球を展開した右腕が最年少でスピード突破を果たした。
今季の成績にはタイトルなど自信を得た部分はあるものの「開幕を出遅れたのは本当にもったいないし、悔しさというのは今後忘れることはない」と反省点を前面に掲げる。1億円突破した金額面にも「自分が定めている大台はもっともっと上なので」。年俸アップ分は「家の洗濯機が不具合を起こしているので修理代に。まだ使えるものなので」と笑わせた。
来季の目標はチームの優勝とすべてのタイトル奪取。「取れるタイトルはすべて取っていきたい。NPBにも本当にいいピッチャーがたくさんいる。そこには絶対負けないという気持ちを持ってマウンドに立ちたい」。まずは名乗りをあげている来年3月28日の開幕DeNA戦(横浜スタジアム)を目指して、準備を進める。(金額は推定)