巨人高橋礼投手(29)が“相棒”とともに輝きを取り戻す。川崎市・ジャイアンツ球場でキャッチボールなどで汗を流した。ソフトバンクからのFA移籍が決まった甲斐について「他のキャッチャーとは違った信頼みたいなものがある。そこはもう本当にいろんな話をして、自分のよりよいピッチングにつなげていけたら」と加入を喜んだ。
プロ通算43試合に先発してきたサブマリン。甲斐とは8割近くにも及ぶ33試合でバッテリーを組み、13勝を積み重ねた。18年から23年までの6年間、一緒にプレーしてきた先輩に「勝ち方を知ってるキャッチャー。けがもしないし、肩も強い」と敬意を表する。
追い求めるのは12勝を挙げ、新人王にも輝いた19年のときのような姿。全23試合で甲斐とコンビを組んで飛躍を遂げた。同年は交流戦でも3試合に先発して2勝。「一番良かった時に受けてもらってたキャッチャーですし。リーグが変わってもできるのはすごくプラスだと思います」と、セ・リーグでのコンビ復活に胸を高鳴らせた。
移籍1年目の今季は開幕ローテに入るも、2勝2敗、防御率3・66に終わった。巻き返しを図る来季に向けて「(自分の)球種や球筋が変わってきてるので、その辺も見ながら一緒にやりたい」。二人三脚で歩みを進める。【水谷京裕】