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通算609本塁打の元選手が謝罪 ステロイド疑惑に「法律破ったことはない。ただ私は失敗した」


シカゴ・カブスの伝説的打者サミー・ソーサ氏が、過去の行動についてファンに謝罪を表明した。同氏はかつて熾烈な本塁打王争いをマーク・マグワイアと繰り広げ、シーズン66本塁打を記録するなど活躍を見せたが、ステロイド使用疑惑で批判を受けていた。引退後は沈黙を守っていたが、今回、「法律は破っていないが失敗をした」と認め、心中の想いを明かした。カブスのオーナー、トム・リケット氏は声明に感謝し、来年のカブス・コンベンションにソーサ氏を招待する考えを示した。

カブスのサミー・ソーサ(2002年5月撮影)

カブスの主砲として通算609本塁打を放ったサミー・ソーサ氏(56)が19日(日本時間20日)、ファンに対して「私は法律を破ったことはない。ただ、今思えば、私は失敗をした。謝罪する」との声明を発表した。

同氏は98年、マーク・マグワイア(カージナルス)と熾烈(しれつ)な本塁打王争いを繰り広げた末、年間66本塁打をマークするなど大活躍し、野球界を盛り上げた。その一方で、現在は禁止薬物となっているステロイドなど筋力増強剤の使用疑惑が取り沙汰され、周囲から批判を浴びた。07年の引退後は沈黙を保ってきたが、今回の声明では「我々は過去を変えることはできない。だが、未来は明るい。心の中で、私はカブスの一員であり、再びカブスファンに会える日が待ち遠しい」との思いを明かした

これに対し、カブスのオーナー、トム・リケット氏は、「サミーが声明を出したことに感謝する」とのコメントを発表。来年のファン・イベント「カブス・コンベンション」に招待するプランを明かし、「我々は一緒に前へ進む準備がある」と、ソーサ氏の謝罪に理解を示した。

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