来年2月にU-20アジアカップ(杯)中国大会を控えるU-19(19歳以下)日本代表が19日、千葉市内で流通経大と練習試合を行い、年内最後の合宿を打ち上げた。30分を3本行い、3-0、1-1、1-1の計5-2で勝利した。
試合は序盤からU-19日本代表が圧倒する。開始直後に、MF大関友翔(19=福島ユナイテッド)のロングパスをMF佐藤龍之介(18=FC東京)が右サイドで受けて、最後はFW井上愛簾(18=サンフレッチェ広島)がニアを抜くゴールで先制。10分頃には佐藤がミドルシュートを沈めると、15分頃にも大関が決めてリードを広げた。
2本目はメンバーを数人入れ替え、システムも3バックから4バックに変更。1失点したが、サウサンプトン内定の注目FW高岡伶颯(18=日章学園)が相手のパスミスを見逃さずにきっちりとゴールネットを揺らした。
3本目は今季J1で得点を記録したFW徳田誉(18=鹿島アントラーズユース)が左足で豪快にゴール。その後失点し、攻め込まれる場面もあったがしのいで1-1で終えた。
コンディションにはばらつきががあった。プロ、大学生、Jクラブユース、高校生とさまざまなカテゴリーの選手が集まったが、それぞれがアピール。9月のU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)の予選を兼ねる同アジア杯出場へ、強い意志を示した。
チームを率いる船越優蔵監督(47)は、「大きなケガなく終われたことがい一番。選手を見極めるというところで良い成果が出た」と満足げに振り返った。守備やアタッキングサードの精度を課題に挙げつつ、「今までずっと積み上げてきたことをやっていきたい」と来年も継続していく。
選手には「個人で打開できないといけない。その中でコンビネーションが生まれる」と口酸っぱく伝えているという。個の能力を伸ばし、世界で通用するチームに高めていく。【佐藤成】