<インターコンチネンタル杯決勝:Rマドリード3-0パチューカ>◇18日(日本時間19日)◇カタール・ドーハ
欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)が北中米カリブ海覇者のパチューカ(メキシコ)を3-0で下して優勝した。FWビニシウス(24)が1得点1アシストでMVPを獲得し、カルロ・アンチェロッティ監督(65)はクラブ史上最多の15冠目を手にした。クラブW杯が来年から新方式で4年に1度の大規模開催となるため、毎年「クラブ世界一」を争う大会として新設された。
◇ ◇ ◇
レアル王国が2024年をまたタイトルで締めくくった。主役はビニシウス。前半37分に鮮やかな個人技でGKをかわし、ゴール前のエムバペへ“のし紙付”のアシスト。後半39分にもPKから加点し、前日のFIFA年間最優秀選手に続くMVP獲得。「僕にとってすごく重要で素敵な1週間になった」と喜んだ。
アンチェロッティ監督にとっても特別な勝利となった。通算6シーズン目を迎えるRマドリード(13~15年、21年~)で15冠目。並んでいたミゲル・ムニョスを抜き史上最多となった。「本当に幸せだし、これはとても重要なこと。24年を最高の形で締めくくることができた」と喜んだ。
今年はスペインスーパー杯、スペインリーグ、欧州CL、欧州スーパー杯、インターコンチネンタル杯の5冠に輝いた。「正直に言おう。Rマドリードでタイトルを取るのは他の場所よりも簡単だ。ここは世界最高の選手たちが揃い、応援してくれるサポーターがいる素晴らしいクラブだ」。希代の名将は鼻高々だった。(高橋智行通信員)