阪神藤川球児監督(44)が、若手の育成を妨げない新外国人補強プランについて言及した。「まだ行きますよ。先発にも刺激を入れますから。野手の方もちゃんとやっていますから」。来季の契約を結んだビーズリー、ゲラの両投手に加え、交渉中のニック・ネルソン投手(29=フィリーズFA)、さらに先発投手、野手1人ずつの3人の獲得を目指していることを明かした。
野手については、成長著しい若手の活躍を妨げない選手の獲得を方針に掲げ「主軸で出るような選手は取らないです」ときっぱり話した。
「前川も数字を残したいと大きく高らかに宣言してくれている。自信のあるコメントを聞くと、そこにかぶせて誰かを置こうとは私は思わない。前川とか井上とかチームの未来を考えながらやりたいんで」
今季初めて1軍で完走した前川やプロ初を含む3本塁打を放った井上に加え、小野寺や豊田の名前も列挙。成長を願う選手たちが存分に力を発揮することを第一に考え、チームを強化する助っ人を選ぶ。
「前川は左なんで右(打ち)で。レフト、三塁、一塁、守れるような選手」とした上で「その上で、フルで出さなきゃいけないという条件がつかない選手」と譲れない条件についても話した。一方で「これをお伝えするということは、日本にいる選手は全く余裕のあるオフは過ごせない」と引き締めも忘れなかった。目先だけでない将来を考えたチーム作りを進める。【磯綾乃】
○…阪神藤川監督が、ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す青柳にエールを送った。「どんな条件でも行くと。アメリカでチャレンジする背中を押したいというのは、うちの球団としても、僕としても、その一択」と応援した。一方で来季へのチーム作りも進めており「ちゃんと補強もそれに合わせて動いている」と話した。