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【DeNA】佐野恵太3年総額6億円「行使するという選択肢なかった」レギュラー奪取へ思い強く


DeNAの佐野恵太外野手は、3年契約を総額6億円で締結し、FA権を行使せずに残留を決断しました。佐野はレギュラー奪取を目指し、具体的な成績目標よりも試合での地位を確保することを優先すると語りました。彼は今季139試合で打率.273、8本塁打、62打点を記録し、勝負強さを示したものの、日本シリーズではスタメンを外れる悔しさも経験しました。過去に首位打者や最多安打を獲得した経験を持ち、更なる向上を目指しています。横浜での再スタートに向け、地元岡山での自主トレに励むと意気込みを示しました。

契約更改交渉後、先輩の大和から22年オフに最多安打のお祝いにプレゼントされたスーツを披露するDeNA佐野(撮影・久保賢吾)

あの時のように、再びはい上がる-。DeNA佐野恵太外野手(30)が16日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3年契約で出来高払いを含む総額6億円でサインした。今季取得した国内FA権に注目が集まったが、権利を行使せず、残留を決断。「あまり悩むこともなく、行使するという選択肢はなかった」と横浜愛を語ったが、来季への目標を聞かれると、不退転の覚悟を示した。

「数字を具体的にというよりかはレギュラー争い、レギュラーをつかむっていうところをしっかりと考えて、その後に数字がついてくればいいなと思います」

複数年契約を結びながら、佐野の口から出たのはレギュラー奪取への思いだった。今季は139試合に出場し、打率2割7分3厘、8本塁打、62打点。CSでは勝負強さを発揮したが、日本シリーズでは第5戦からスタメンを外れた。「日本一になったので、うれしい気持ちがもちろん大きいですけど、それと同じぐらい、スタメン落ちした悔しさは持っています」と冷静に胸の内を語った。

チームでは最も下位指名から、バット1本でレギュラーを奪取し、20年に首位打者、22年には最多安打のタイトルを獲得した。「現状維持だと厳しい世界だと思って、ここまでやってきましたし、もっともっとうまくなりたいという向上心を持って、今は過ごしてます」。筒香、梶原、桑原、度会、蝦名ら12球団でもトップレベルの外野のレギュラー争いに向け、地元の岡山・倉敷の自主トレから勝負が始まる。【久保賢吾】

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