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「引退試合」とは 開催できるのはひと握り 金銭的メリットもあるが難易度高くかつては無理ゲー


Jリーグでは、シーズン終了後でもサッカーファンの楽しみは続きます。12月14日には注目の引退試合が行われ、梁勇基、中村憲剛、槙野智章らが特別なステージに臨みます。これらの引退試合はJリーグが主催し、対象選手の過去の功績を称えます。試合を開催するためには、選手の元所属クラブがJリーグに対し、事前に申請し承認を受ける必要があります。以前は500試合以上の出場が開催条件でしたが、現在では撤廃されています。 引退試合は経済面でのプレーヤーへの利益も大きく、興行収入から必要経費を差し引いた純益は原則として選手が受け取れます。しかし、実績や知名度、資金調達など、様々な要素が揃わなければ開催は難しく、真のレジェンドとされる選手のみがこの舞台に立てます。

※写真はイメージ

レジェンドの注目のビッグマッチが行われる。12月14日、Jリーグのシーズン終了後もサッカーファンに休みはない。

東北・仙台で梁勇基、川崎で中村憲剛、神戸で槙野智章が「引退試合」に臨む。

主催は3試合とも「公益社団法人 日本プロサッカーリーグ」つまり、Jリーグ主催試合である。

過去の所属クラブがJリーグに申請し、承認されなければ開催できない。

なお、2014年3月に撤廃されるまでは、公式戦で通算500試合以上の出場が開催の条件だった。

この条件下では木村和司、ラモス瑠偉、名波浩、宮本恒靖、藤田俊哉らが、大々的に試合を開催した歴史がある。

現在もJリーグ規約には「総収入から必要経費を控除した純益は、原則として対象選手が受領することができる」とあり、選手にとっても大きなチャンスとなる。

もっとも、圧倒的な実績、さらにクラブの献身的なサポート、スポンサー集めから中継、配信の準備と調整…。何より集客できる人気、知名度、仲間を集める人脈など、すべてが問われ、開催できる選手はひと握り。

かかる経費も半端ではなく、裏方さん、参加選手含め、「この人のためなら」と思わせる存在でなければ、開催は難しい。

まさにレジェンドの証明といえる。

以下はJリーグ規約から抜粋。

第72条〔引退試合〕

(1) 引退試合は、選手が引退するにあたり当該選手の功績を称えることを目的として開催する。

(2) 引退試合は、当該選手の現在所属するJクラブまたは過去に所属したJクラブが、事前に、Jリーグに所定の申請書を提出して承認されなければ、開催することができない。

(3) 引退試合の開催地は、原則として当該試合を開催するJクラブのホームタウンとする。

(4) 引退試合は、選手1名につき1回に限り開催することができる。

また、収益についても、次のような記述がある。

第76条〔救済試合、引退試合および慈善試合の損益の配分〕

(1) 救済試合および引退試合の損益の配分については、Jリーグと当該試合の開催Jクラブとの協議により決定する。ただし、総収入から必要経費を控除した純益は、原則として対象選手が受領することができるものとする。

(敬称略)

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