広島からオリックスへのFA移籍が決まった九里亜蓮投手(33)が13日、マツダスタジアムで会見を開いた。「パ・リーグという新しい場所でやってみたい。もっと野球がうまくなりたいという中で、また一から勝負していく、新しいステージでやりたいというのもありました」と明かした。先月12日に海外FA権を行使。だが、メジャー契約が厳しい状況から、家族の環境面を重視する考えもあり、11月末には海外移籍を断念。憧れを口にしていた米国ではなく、国内球団への移籍を模索する中、オリックスのオファーを受けて移籍を決断した。
九里は亜大から13年ドラフト2位で広島に入団し、1年目から先発と中継ぎでフル回転した。18年頃から本格的にローテーションに定着。21年に13勝で最多勝を獲得し、昨季はリーグトップの投球回174回1/3を記録した。今季は11年目で初の開幕投手を務め、7勝10敗、防御率3・21。5年連続で投球回130回をクリアした。「来年34歳のシーズンですけど、今200イニングを投げる投手がいない中で、そこを達成したい思いもあります」。今季のオリックスは規定投球回に到達した投手がいなかっただけに、新天地でのフル回転へ鼻息は荒い。