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【広島】九里亜蓮、メジャー契約厳しく11月末に海外移籍断念「新しいステージで」オリックス移籍


広島カープで活躍していた九里亜蓮投手が、オリックスへのFA移籍を正式に発表しました。会見で九里選手は、「新しい環境で成長したい」と移籍の理由を語り、新たな挑戦を期待していると述べました。海外FA権を行使したものの、家族の生活環境などを考慮し、最終的に国内移籍を選んだ経緯も明かされました。九里投手は広島でのキャリアで最多勝やリーグトップの投球回数を記録し、今季は開幕投手も務め、7勝10敗、防御率3.21の成績を残しました。34歳となる来季に向けては、200イニングを投げることを目指しており、オリックスでの活躍に期待が寄せられています。

オリックスへのFA移籍が決まり、会見を行う広島九里(撮影・前原淳)

広島からオリックスへのFA移籍が決まった九里亜蓮投手(33)が13日、マツダスタジアムで会見を開いた。「パ・リーグという新しい場所でやってみたい。もっと野球がうまくなりたいという中で、また一から勝負していく、新しいステージでやりたいというのもありました」と明かした。先月12日に海外FA権を行使。だが、メジャー契約が厳しい状況から、家族の環境面を重視する考えもあり、11月末には海外移籍を断念。憧れを口にしていた米国ではなく、国内球団への移籍を模索する中、オリックスのオファーを受けて移籍を決断した。

九里は亜大から13年ドラフト2位で広島に入団し、1年目から先発と中継ぎでフル回転した。18年頃から本格的にローテーションに定着。21年に13勝で最多勝を獲得し、昨季はリーグトップの投球回174回1/3を記録した。今季は11年目で初の開幕投手を務め、7勝10敗、防御率3・21。5年連続で投球回130回をクリアした。「来年34歳のシーズンですけど、今200イニングを投げる投手がいない中で、そこを達成したい思いもあります」。今季のオリックスは規定投球回に到達した投手がいなかっただけに、新天地でのフル回転へ鼻息は荒い。

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