DeNA山本祐大捕手(26)が正捕手の覚悟をにじませた。13日、横浜市内の球団事務所で契約更改を行い、3100万円増の年俸5400万円でサイン。「チームが勝つために自覚みたいなものが芽生えてたシーズンだった。そこがより結果にも表れたのかなと」とうなずいた。
飛躍の要因は同学年の主将・牧のゲキだった。4月、試合に負けて募る思いを態度に出してしまった。その際「もう祐大は見られる側だから、自覚を持ちながら行動をしていかないといけない」としかられ、ハッとした。「やるべきことをやってなかった。自分でも良くなかったと。勇気のいる行動だったと思いますけど、ありがたみを感じました」と襟を正した。今季は108試合に出場し、打率2割9分1厘、5本塁打といずれもキャリアハイ。球界屈指の捕手になった。
来季のリーグ優勝、そして26年のWBCも見据える。オフシーズンの自主トレは、阪神梅野の元を離れ、岡山で同僚の佐野、知野と行う。「2026年のWBCもありますし、そこは絶対出たい。リーグ優勝は僕がしっかりしないと達成できないところ。もっと圧倒的な成績を残してやっていきたい」とさらにもう1段階上のレベルまで成長する。【小早川宗一郎】