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イチロー氏、武豊騎手の究極質問に答え「チーム勝利の4タコと負けても4安打」どっちに満足感?


JRAの特設サイトで、騎手の武豊と元プロ野球選手のイチローが「理想のチームワーク」をテーマに対談しました。イチローは、チーム競技でありながら個人の成果が重視されるプロ野球の難しさを語り、特に重要な試合ではチームの勝利が第一だが、基本的には個人の成果が重要であると強調しました。武豊も、チームの勝利と個人の成果のバランスについて問いかけ、イチローはその難しさを理解していると返答しました。イチローのプロフェッショナルとしての考え方は、チームの勝利は当然のことで、その上で個人の目標を持つことが大切だと述べています。

武豊騎手(左)とイチロー氏(2024年11月24日撮影)

JRAは12日、特設サイト「ICHIRO MEETS KEIBA MOVIE」で、武豊騎手(55)とイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)の特別対談をアップした。イチロー氏のオリックス在籍時から30年近い交流がある2人で、第3回のテーマは「理想のチームワークとは」。

イチロー氏は開口一番「これはなかなか難しいテーマかもしれないですね」とつぶやいた。「(野球は)ややこしいです。チーム競技なのに、個人ができなければボロカス(言われる)ですからね。チーム勝っても、ボロカスですからね。チーム競技じゃないの? って言いたくなることはありますけど、でもそこはプロの世界なので」と続けた。

「チームがうまくいってたとしても、個人で結果を出せてなかったら『おまえ、クビ』で終わりなので。やるしかないですよね。じゃあチームファーストなのか、個人ファーストなのか。問われたらすごく困ります」と語った。

武豊騎手が「野球選手はこういうケースはどうなんだろうと思うのは、例えばバッターで、4タコ、4打数無安打だけどチームは勝ちましたという時と、4打数4安打打ったけど、でもチーム負けました。どっちに満足感が得られるのかなと思って」と問われた。

イチロー氏は「どんなゲームかにもよります。本当にシーズンの最後で、プレーオフに出られるかどうかの試合。その1試合で決まる、負けたら終わりであれば、もちろんそれは勝ちです。次のステージがありますから。でも基本的には4の4ですよ。じゃなかったらプロじゃない」

「プロですもんね」と声をかけられると「みんな言うんですよ、チームの勝利のためにって。今年の抱負は? チームの優勝、それは当たり前だよって思うじゃないですか。そんなこと言うことじゃないんですよ。当然それはあるものであって。その上でどんな目標がって、答えてほしいんですよ」と説明した。

武豊氏は「なんとなくそう言ってほしいなって思いながら聞いたら、全部答えてくれたので良かったと思いました」と笑った。

イチロー氏は「当時から僕は言っていたので、反感も買います。でもこれこそ曲げられない、当然のことなので」とプロフェッショナルの思いを語った。

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