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【清水】ユース司令塔MF矢田龍之介が筑波大に合格「遠いようで近道」西沢、山原や三笘のように


清水エスパルスユース所属のMF矢田龍之介が、筑波大学の体育専門学群に推薦入試で合格したことが発表されました。ボランチやトップ下として活躍し、1年時から公式戦に出場してきた矢田は、将来の成長を見据え、トップチームへの昇格要請を断り、進学を決断。筑波大学への進学を通じて「サッカーの面でも人間性の面でも成長を図る」とコメントしています。矢田は清水ユースや筑波大学の先輩である西沢健太選手や日本代表三笘薫選手の活躍を目標に掲げ、Jリーグや世界での活躍を夢見ています。彼は大学で90分間のプレーを通して、高いパフォーマンスを維持する体力作りやメンタルコントロールを学び、将来的にプロリーグでの成功を目指します。

11月30日のプリンスリーグ東海・磐田ユース戦でパスを出す清水ユースMF矢田

サッカー清水エスパルスユースのMF矢田龍之介(3年)が11日、筑波大の体育専門学群に推薦入試で合格した。志望校への扉を開いた、攻撃センスが光る司令塔は「筑波大学という伝統ある大学に入学できることを本当にうれしく思います」と喜びを口にした。

清水ユースでは主にボランチやトップ下を務め、1年時から公式戦に出場。23年にはJリーグの公式戦にも出場可能な2種登録となり、同年4月のルヴァン杯湘南戦でデビューを果たした。トップ昇格の打診も受けたが、熟考の末に進学を決断。「自分を客観視して、まだ足りない物がある。4年間で、サッカーの面でも人間性の面でも能力を伸ばすことが必要。その方が遠いようで近道だと思った」と関東1部リーグの名門でさらなる成長を目指す。

現在、トップチームでは西沢健太(28)やDF山原怜音(25)といった同大出身者が活躍。特に西沢は、同じ清水ユース-筑波大の道を歩んだ。日本代表MF三笘薫(27=ブライトン)のように、J下部組織(川崎F)から筑波経由で世界へ羽ばたいた先輩もいる。矢田「お手本となるし、いつかは超えていかなければいけない」。数々の偉大な背中を追う。

具体的な目標を掲げ、未来を描く。「3、4年後ぐらいにはJリーグに出場して世界に行きたい。そのために90分間、高い強度を保つ体づくりやメンタルコントロールなどを学びたい。一番良い状態で試合に臨めるコンディションづくりも自分に合ったもの見つけていきたい」。夢の実現へ、強い決意で新たなステージへと向かう。【前田和哉】

◆矢田龍之介(やだ・りゅうのすけ)2006年(平18)9月30日生まれ、北海道千歳市出身。小2から稲穂サッカー少年団で競技を始める。小5で埼玉に移り、中学は1FC川越水上公園でプレー。U-15、16、17日本代表。家族は両親と兄、弟。173センチ、70キロ。

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