広島新井貴浩監督(47)が11日、現役ドラフトでヤクルトへの移籍が決まった矢崎拓也投手へ直接エールを送った。電話で報告を受けた右腕とこの日、マツダスタジアムで面会。「体も丈夫だし、まだまだいい球も投げるので、頑張ってもらいたい。寂しい思いもあるけど、彼にとってはチャンスだと思う。同一リーグ(の球団)になるんですけど、同じ釜の飯を食った者として頑張ってもらいたい」。直近3年で127試合7勝3敗、37ホールド、25セーブの右腕の新天地での活躍を願った。
矢崎は「寂しい気持ちもありますけど、死んだわけじゃないんで。会えなくなったわけじゃない」と毅然(きぜん)としながらも「(来季が)始まってみないとわからないですけど、ちょっと投げづらいなと思うので、なるべく広島戦は出たくないって感じですかね」と複雑な思いも吐露した。
また、新井監督は現役ドラフトでオリックスから加入する山足と日本ハムから加入する鈴木の2選手について「彼らも環境が変わるということは、チャンスだと思う。こうしてカープで野球をやれるというのは何かの縁なので、頑張ってもらいたい」と歓迎した。