Jリーグは10日、横浜アリーナで年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」を開催し、御厨貴文審判員(40)が初めて最優秀主審賞を受賞した。今季はJ1リーグ戦15試合で主審を務めた。プレゼンターの鄭大世さんからトロフィーを受け取り、笑顔を見せた。
元Jリーガーの御厨氏は、DFとして甲府、草津(現群馬)、富山などで活躍。J1チームの在籍経験はなかったが、J2通算159試合7得点を記録した。
「私は10年前にJリーグの選手を引退し、レフェリーになることを決意しました。審判員の世界に足を踏み入れて感じたことはサッカーが好きとか、Jリーグが好きというだけでは続けられない職業だと感じています。審判員は使命を課して取り組んでいると思っています。だからといってミスや誤審が許されるとも、まったく思っていません。ですので、我々は自己研さんをつみ、努力の量と質をもって皆さんの期待に応えていかなければならないと思っています」とコメントした。
さらに「この場をお借りして、皆さんにお願いがあります。叱咤(しった)激励をしてください。だめなときはしかってください。もっと走れよ、と怒ってください。そして、もし、良かったなと思っていただけたときには拍手をしていただけないでしょうか」と話すと、会場から拍手が沸き起こった。
「それが必ず審判員の頑張るモチベーションになります。必ずレベルアップにつながります。Jリーグや日本サッカーの強化、発展につながると信じています」と締めた。