広島秋山翔吾外野手(36)が、9日に死去したフリーアナウンサー小倉智昭さんに感謝した。マツダスタジアムで3000万円増の1億8000万円プラス出来高払いで契約を更改。3年契約を終え、新たに単年契約を結んだ。
「(小倉さんには)お世話になったし、気にかけていただいた。アメリカに行ってからも食事に行かせてもらったり。熱烈に応援していただいたし、すごく残念です」。西武で15年にシーズン最多216安打を記録したころ、レオ党の小倉さんに「成績で引っ張るのもいいけど、リーダーになるならチームのこと、若い選手のことをそろそろ考えてもいいんじゃないか」と言われたという。「すごくありがたかったし、やらなきゃいけないと思った」。
その思いは、若手に声をかけたり助言を送る姿となって生きている。この日の約30分の話し合いも、多くがチームのことだった。小倉さんの言葉をかみしめ、37歳となる来季もチームを引っ張る。【高垣誠】