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【阪神】ドラ1伊原陵人67年ぶり左腕「背番号18」右のイメージ覆す覚悟「両方のイメージに」


阪神タイガースの新入団選手発表会で、ドラフト1位の伊原陵人投手(NTT西日本)が背番号18を選んだ。伊原は、この番号が主に右投手に用いられた歴史を変え、左腕エースとしての新たな象徴とすることを目指している。背番号18は、日本プロ野球界でエースの象徴とされる番号で、阪神では過去に藤川球児も背負った。今後、伊原は勝利を重ねて18を左投手のイメージに塗り替え、将来的にMVPや最優秀防御率を目指すことを宣言した。

阪神新人入団会見で背番号を披露するドラフト1位の伊原(撮影・前田充)

目指すは「18=左腕エース」!阪神ドラフト1位のNTT西日本・伊原陵人(たかと)投手(24)がエース番号のイメージを塗り替えにかかる。」新入団選手発表会が9日に大阪市内で行われ、育成選手を含む9選手の背番号が発表された。ドラ1左腕の「18」は16年に藤川球児監督(44)も背負った球界のエース番号。右腕の印象も強い数字だが「自分が活躍して右も左も両方のイメージにできれば」と力強い。同2位の報徳学園・今朝丸裕喜投手(18)は通算206勝の大投手、江夏豊氏(76)の代名詞だった28を背負う。

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歯切れ良く堂々としたあいさつで、伊原はドラ1の貫禄を見せつけた。新入団選手発表会でユニホーム姿を初披露。背番号は球団から提示された複数の選択肢から「18」を選んだ。

「18番がエースナンバーというイメージはもちろんありますけど、左投手ではあまりいないような気がします。自分が活躍して、右も左も両方のイメージにできればと思います」

23年WBCにも選ばれたオリックス宮城が来季から18番に変更。とはいえ球界全体を見渡せば、現役では巨人菅野や広島森下など右投手の印象がまだまだ強い。虎のホープ左腕は勝ち続けることで、そのイメージを覆していく覚悟だ。

チョイスに迷いはなかった。「やっぱり『一番いい番号を』ということで、そこは迷わず自分の意見を言わせていただきました」。阪神の背番号18は18~23年まで背負った馬場以来で、左腕に限ると58年井崎以来67年ぶりとなる。期待の大きさがうかがえるが、本人は地に足をつけて前進していくつもりだ。

「もちろん番号自体はプレッシャーのかかる番号だと思いますが、光栄なことなので、あまりプレッシャーに感じず、自分のやるべきことは変えずにやっていきたいと思います」

一方で、これまで新人王や個人タイトルなどの目標をあえて明言してこなかった左腕の口から、初めて具体的な目標も飛び出した。

「1年目はとにかく新人王を目標に。将来的にはMVPだったり最優秀防御率といったところも目指してやっていきたいです」

縦じまの18番を伊原カラーに染めていく。【山崎健太】

◆左腕投手の背番号18 右の先発型投手が付けることが多く、左投手は少ない。巨人V9のエース級だった高橋一三は、76年日本ハムへ移籍した際に巨人時代の21から18に変更。日本ハムの抑えの切り札江夏豊は、84年に西武へ移り26から18へ。FAで12年巨人入りした杉内俊哉も、ソフトバンク時代の47から18へ。なおオリックスのエース宮城は、今季までの13を来季から18に変える。

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