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【中日】大野雄大がベテラン特権返上で2・1ブルペン入り明言「危機感しかない」


中日ドラゴンズの大野雄大投手が、ベテラン特権を辞退し来年の沖縄キャンプを2月1日から始めると宣言しました。ベテランとして新監督の井上一樹から遅れての合流を許可されていたにも関わらず、若手と同じスタートラインに立つことを選んだ形です。昨シーズンは怪我の影響もあり、成績が思うように振るわなかった大野投手ですが、6月以降は肘の違和感もなくなり、今後は再び主力として活躍することを誓っています。今年のドラフトでは新たな即戦力左腕が加入し、左腕ローテーションの競争も激化しています。ベテランとして新たなスタートを切る大野投手の動向が注目されます。

名古屋市内でトークショーに出演する中日大野

中日大野雄大投手(36)がベテラン特権を辞退して2・1ブルペン入りを宣言した。

井上一樹新監督(53)は来春沖縄キャンプで、涌井、大島らベテランを「S班」として、約1週間遅れでの合流を許可。「1週間ぐらい遅れて入ってきていいと言われたんですけど、2月1日から、ブルペンにしっかり入ってアピールする」と、来季15年目のベテラン左腕は若手と横一線でのキャンプインする。

20年沢村賞左腕は今季9試合登板、2勝6敗、防御率4・87と苦しんだ。昨年4月の左肘手術の影響もあり、2年連続で規定投球回に未到達。4年契約が切れ3億円の年俸は、減額制限を超える単年契約の1億2000万円で契約を更改した。「給料も下がって、この2年の成績を考えると危機感が出るのは当たり前だと思う」。

今年のドラフトでは1位関大・金丸夢斗投手(21=神港橘)、2位西濃運輸・吉田聖弥投手(22=伊万里農林)と即戦力左腕2人が加入するなど、来季の左腕ローテは混戦模様だ。8月中旬の実戦では球の走りに往年の手応えも得ている。「今年の6月以降ぐらいから肘の違和感はない。球数は投げられると思う」。竜のイニングイーターが定位置復権へ、2・1に全開ブルペンを見せつける。【伊東大介】

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