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【J1昇格PO】岡山・木山監督、涙ながら「感無量」歓喜「2度と勝てないと思ったことも」


ファジアーノ岡山が初のJ1昇格を果たし、仙台とのプレーオフ決勝での2-0の勝利に歓喜した。岡山木山隆之監督は5回目のプレーオフ挑戦で初のJ1昇格を勝ち取り、涙ながらに「感無量です」と語った。選手たちは全力を出し尽くし、試合終了後には膝に手を置いたり、芝に倒れこむ光景が見られた。木山監督は、これまで4回の挑戦で昇格を逃してきたが、岡山に来てからは自身の弱さを克服し、選手に全力で取り組む姿勢を求めてきた。この努力がクラブの大きな一歩となり、岡山が最高の舞台に立つ日を迎えた。

岡山対仙台 仙台を破ってJ1昇格を果たし、スタッフと抱き合って喜ぶ岡山木山監督(左)(撮影・前田充)

<J1昇格プレーオフ:岡山2-0仙台>◇7日◇決勝◇シティライトスタジアム

J1初昇格瞬間のファジアーノ岡山は、勝ったチームとは思えないような光景だった。

ひざに手を置く選手がいれば、うつ伏せで芝に倒れ込む選手の姿も。それほどまでに全てを出し尽くした結果の勝利だった。

岡山らしさを出した戦いでの勝利に、木山隆之監督は涙ながらに「感無量です」と歓喜した。後半16分の2点目で昇格を確信したという指揮官にとって、自身5度目のPOで初めてつかんだJ1切符。12年千葉、15年愛媛、19年山形、22年岡山でPO進出しながらも昇格には届かず。「4度はじき飛ばされて、もう2度と勝てないんじゃないかと思ったこともあった」。

それでも挑戦をやめなかった。岡山に来て変わったことはないが「弱かった部分を自分の中でさらけ出して、整理してやってきた」。練習から選手に全てを出し尽くすことを求めたのもその1つ。妥協を許さない姿勢が、自身とクラブの大きな1歩につながった。【永田淳】

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