<J2昇格プレーオフ:富山2-2松本>◇7日◇決勝◇富山県総合運動公園陸上競技場
今季J3で3位のカターレ富山が11季ぶりのJ2復帰を決めた。同4位の松本山雅FCに2点を先行されたが、終盤に1点を返したFW碓井聖生(23)が後半追加タイムにもゴールを決めて2-2で引き分けた。規定により、リーグ上位の富山が昇格する。
0-2の後半35分、碓井が左からのクロスを頭から飛び込んで1点差に迫ると、試合終了間際にも右からのクロスを再び碓井が頭で合わせ、土壇場で同点に追い付いた。殊勲のFWは試合後のインタビューで「前半は苦しい展開だったけど、(ハーフタイムの)ロッカーでは絶対に取り返せる力が僕らにはあると話していた」と明かした。
2ゴールともにヘディングで決めた。183センチのFWは「苦手なヘディングだったけど、うまく枠に収まってくれてよかった。正直覚えていない」と言って笑った。今季はリーグ戦でチーム最多タイの9ゴールを挙げたが、左足5点、右足4点と頭での得点はなかった。だが、大一番でその高さが生きた。
気温約6度と冷え込んだ中、ホームの富山県総合運動公園陸上競技場には1万1847人が集まった。富山県出身の碓井は「天候の悪い中、多くのサポーターの前で点を決められてうれしかった。もっともっと富山県民の方にスタジアムに来てもらって応援してほしいので、J2でも勝利できるように頑張りたい」と締めた。