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タイガース前田健太が現役生活の締めを語る「最後は日本で」 広島秋山翔吾のラジオ番組に出演


タイガース前田健太投手は、メジャー10年目を迎える来季をもって日本で現役生活を締めくくりたい旨を公表しました。彼は秋山翔吾がパーソナリティーを務めるラジオ番組に出演し、広島でもう一度プレーし、日本でキャリアを終えたい意向を明らかにしました。ただし、NPBに戻る条件として「チームに貢献できる状態であること」を挙げています。今季の成績は渡米後ワーストながらも、前田はメジャーリーグでの経験を自賛しています。彼は自身の野球人生を振り返ると共に、偶然に88年生まれの同期である秋山翔吾や坂本勇人など、同年代の選手たちとの交流を続けています。前田は日米通算200勝を目標に掲げつつ、来季も努力を続ける決意を示しています。

文化放送「秋山翔吾の打って守ってしゃべります」の収録に臨んだタイガース前田(左)と秋山(撮影・黒須亮)

来季でメジャー10年目を迎えるタイガース前田健太投手(36)が6日、日本で現役生活を締めくくりたい意思を明かした。広島秋山翔吾外野手(36)がパーソナリティーを務めるラジオ文化放送の年始特番「秋山翔吾の打って守ってしゃべります」(25年1月3日午後2時半~)の収録に、2年連続でゲスト出演。率直な心境を語った。「88年世代」の2人は、それぞれの日米通算の大記録を見据えた。

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メジャー10年目を迎える前田が、率直な心境を明かした。来季でタイガースとの2年契約が満了。「契約を終えて自分がどういう気持ちになるのかはわからないですけど、もう1度日本でプレーしたい。最後は日本でキャリアを終えたい」と、将来的な日本球界復帰の意思を明かした。

ただし、NPB復帰には自らに課す条件がある。「ボロボロの状態でやりたいわけではない。チームに貢献できる状態が必須」。チームのために-。その思いで歩んできた。今季はウイルス性疾患の影響もあり3勝7敗、防御率6・09と、成績は渡米後ワースト。それでも16年から、ドジャース、ツインズ、タイガースと渡り歩いた。「まさかこんなに長くできるとは思っていなかった。メジャーリーグで必死に戦ってきた結果」と正直に振り返った。

そんな前田の存在が、秋山には活力になっている。「マネできないことをやっている。長くやれるようにという気持ちになる」。自らもメジャーで2年間、戦ったから分かる。「88年会」のメンバーが元気をくれる。もう1人。同世代で最初に2000安打を達成した巨人坂本だ。日米通算2000安打まで206安打と迫る秋山は「勇人も『(2000安打に)同級生いて欲しい』みたいな。寂しいって話もあったから」と、やりとりを明かした。

節目の記録を「秘めるというか、それがあるからモチベーションになる。チームの中の1人なので」と言った。日米通算200勝まで35勝の前田も「それ以上の目標はない」と応じた。

「アキ」、「ケンタ」と呼び合う2人。収録の最後、秋山が「我々も、もっと野球を頑張ろう」と呼びかけると、前田はうなずいた。37歳となる来季も、ともに走り続ける。【黒須亮】

◆88年会 12年のシーズン中、東日本大震災の復興支援のため、楽天田中将が巨人坂本、広島前田健に呼びかけ発足。同年オフから被災地訪問などの活動を開始した。12年当時、23、24歳だった88年度生まれの選手はセ、パ両リーグあわせて57人。田中将ら3人以外には、中日大野、福田、堂上直、ヤクルト増渕、上田、巨人沢村、阪神横山、橋本、広島会沢、DeNA加賀美、梶谷、ソフトバンク福田、柳田、日本ハム吉川、斎藤、西武大石、木村、オリックス延江、楽天塩見、ロッテ大嶺祐、伊志嶺らがいた。

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