中日からドラフト4位指名された日本生命・石伊雄太捕手(24)が5日、大阪市内のホテルで入団交渉を行い、契約金6000万円、年俸1000万円で仮契約を交わした。遠投115メートルの強肩捕手は「社会人として指名していただき、即戦力と言われている。まずは開幕1軍を目指してやっていきたい」と表情を引き締めた。
プロ生活は両親への恩返しからスタートする。高校、大学と経済面も含めて献身的なサポートを受けた。感謝の思いは新築中の実家の建築費用を契約金で負担することで表すと決めた。「(両親は)申し訳なさそうな顔をしていましたが、ちょうどドラフト指名もされて(契約金が)使えれば、と言いました」。三重県尾鷲市内の実家は海沿いあったため、地震による津波対策も兼ねて高台への移転を計画。新居は年明けにも完成予定という。
三重・近大高専から近大工学部に進み、日本生命では1年目からレギュラーの座を獲得した。二塁送球1・8秒台をマークする社会人NO・1捕手は両親を守るための実家の守りをまずは固めた。今後は竜のホームを守り続ける正捕手の座に挑む。(金額は推定)